危険な寝言

 

 

危険な寝言について

一般的に寝言は生理的な現象の一つなので、そこまで気にする必要はないものの、危険な寝言は存在します。

 

危険というのは、一緒に眠っている家族や恋人が怪我をするというだけではなく、寝言を発している当人も重い病気に繋がる危険性があるということです。

 

特に問題のない寝言は、小さな子供に見られるという特徴があり、成長とともに寝言の頻度や長さは徐々に減っていき、25歳を過ぎる頃にはほとんどなくなるので、特に専門的な治療を行う必要はありません。

 

しかし、「起こされた時に夢の内容をハッキリと覚えている」「何かに襲われるような夢が増える」「目が覚めた時に部屋が荒れている」といった自覚症状がある場合、危険な寝言に分類されます。

 

このような症状が引き起こされている方は、レム睡眠行動障害という病気を発症している可能性が高く、脳からの指令を身体に伝える神経回路が正常に動かないことで生じるのです。

 

レム睡眠行動障害が生じる大きな原因は、脳幹部の脳腫瘍や頭部への炎症性疾患、アルコールの過剰摂取や睡眠不足といったものが挙げられ、危険な寝言を発することが多くなって質の高い眠りが阻害されます。

 

このような症状が疑われた場合、質の高い睡眠を得るように心掛けるとともに、症状が治まるまで禁酒しなければなりませんが、自己ケアだけでは症状を改善するのは難しいと言えるでしょう。

 

そのため、睡眠外来といった睡眠障害の治療を専門的に行ってくれるようなクリニックを受診し、そこで適切な治療を受けることが大事です。

 

まず、あなたがレム睡眠行動障害であるかどうか判断するために、睡眠中の脳波や節電図を測定する終夜睡眠ポリグラフ検査を行い、筋肉の活動について詳しく調べていきます。

 

そして、レム睡眠行動障害だと診断された場合は、クロナゼパムという薬が処方され、ほとんどの方がこの薬で症状が治まり、危険な寝言も発さなくなるものの、睡眠時の無呼吸を促してしまうという副作用があるのです。

 

中年の男性に引き起こされやすい睡眠時無呼吸症候群を患っている場合、クロナゼパムが更に症状を悪化させる原因となるため、自然な眠りを促進させるメラトニンが処方されるかもしれません。

 

どのような症状にしても、危険な寝言を発し、睡眠障害や不眠症が疑われるという場合は、早期発見が大きなポイントとなります。

 

とは言え、レム睡眠行動障害は分かりやすい病気の一つとなっており、障害がある場合は脳から身体への指令によって異常行動が生じるので、周囲の人が気付いたら指摘してあげてください。


 

 

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